LPガスって何?
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■何で臭いの?
LPガスは空気より重く、低いところにたまる。だから、もともと無臭のガスに不快な臭いをつけて、知らず知らず足下に溜まって引火→火事!ってことが無いようしているんだ。
でも、これは昔のガス器具が、まだ十分に発達していなかった頃の知恵。現在では、ガス漏れでの事故というのはほとんどない。臭いはまだつけているけどね。

■危険なんじゃないの?
LPガスは、とっても安全なエネルギーだ。
その証拠に、阪神大震災の時にも、被災地域にLPガスを利用している家が240,000世帯もあったのに、LPガスの被災事故は1件だけ。それも即座にバルブを閉めたことにより大事には至らなかった。
自動車用としてタクシーなどで使われているLPガスも、ガス漏れや炎上するような事故は、近年では皆無。ガソリン車より圧倒的に安全なのだ。
とはいえ、安全に気を配るに越したことはない。『安全』のページで、日頃の注意事項を確認しておこう。

■環境にやさしいってホント?
エネルギーについての環境問題には大きく二つある。
一つは、CO2(二酸化炭素)の増加による地球の温暖化。温暖化防止については、先般も京都で国際会議が開催され、大きな話題となったことは記憶に新しい。このCO2に関して、エネルギー総合工学研究所のデータによれば、末端消費段階のCO2発生量はLPガスを100とすると天然ガスは83とやや高いものの、採掘、生産、輸送段階を含めると、LNG(天然ガス)の71.45(10万kcalあたりkg炭素換算)に対しLPガスは71.02となる
もう一つは、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)などの有害ガスの問題。これは、石油エネルギーを燃焼させる時に発生しやすい。日本エネルギー経済研究所がまとめた評価では、LPガスは組成上、硫黄分は痕跡程度しか含まないためSOxは発生せず、NOxも燃焼方法の改善によりほとんど発生しない、クリーンエネルギーとされている。この様に公害要素が非常に少なく、すすや灰も出ない、正に理想的なエネルギーなのだ。でも、他のエネルギーと同様、正しくない使い方をすれば問題は発生する。例えば燃えてるときに酸素が不足すると、不完全燃焼は起こる。すると、CO(一酸化炭素)やススが発生するのだ。
「保安コーナー」<CO中毒防止のために>をよく理解し、安全については念には念を入れよう!